2011.10.08 宮城県仙台市青葉区中央市民センター「サイエンスフェスティバル」

 青葉区中央市民センターは仙台駅近くの街中に位置していますが、震災で建物が被害を受け夏まで閉館していたそうです。市民センターの復活を待ちわびていた子どもたちへの激励になればとの思いでブース出展をさせていただきました。

 

 内容は「でんちをつくってみよう」「モーターをつくってみよう」「マイナス200℃のせかいをみてみよう」の3つです。

 「でんちをつくってみよう」では、ステンレスやスポーツドリンクといった身近な材料を組み合わせて、電池になるかトライする実験です。理科の授業のように材料が決まっていないためか、どれを選んでもいいよというと迷ってしまう子どもがたくさんいました。一番人気があったのは金(ゴールド)でした!

 材料の組み合わせによっては一つの電池では十分な性能が出ないものもありましたが、お友達の作った電池と力を合わせることで電球を光らせたり音楽を鳴らしたりすることができました。

 この実験を通して、正解は一つではないこと、人と力を合わせることの大事さなども感じてもらえればと思います。

 「モーターをつくってみよう」では、コイルを作って磁石の上で回す実験をしました。サンドペーパーの使い方など、小さい子どもにはちょっと難しいところもあったと思いますが、スタッフのお手伝いですべてのコイルが回るようになりました。

 自分の作ったモーターが回った瞬間の子どもたちの表情が大変印象的でした。作ったコイルは、記念にお持ち帰りいただきました。

 「マイナス200℃のせかいをみてみよう」では、液体窒素で極低温にものを冷やすとどうなるかを体験してもらいました。バナナで釘が打てたり、お花や輪ゴムがコチコチに固まったりと、見慣れないものを前に子どもたちは目をまん丸にしてました。

 実験用のお花は、仙台市内のお花屋さんのご厚意で分けていただきました(本来はきれいに飾るものです!)。ご協力ありがとうございました!

 仙台市内も沿岸部などまだまだ震災後の影響が後濃く残っており、子どもたちの表情も心なしか硬い感じがありましたが、実験を楽しんでいただけたら何よりです。

 小学生ぐらいの子に、「また来年もくるの?」と聞かれた時はドキッとしました。スタッフが揃えばぜひ。